土曜日, 12月 02, 2017

何となく最近フロアルールに関して思った事。

総合ルールとフロアルールの差とは何か?

総合ルールは野試合用のルールと言われている。ただ遊ぶだけならば、総合ルールだけあれば良い。
もっと言えば本当に遊ぶだけなら、いわゆる基本ルールの様な物があれば良いのだけが、難しい事があった時に総合ルールを読めば解決するのが理想的ではある。
対してフロアルールは大会用のルールである。
大会を行うならば、そのゲームはフロアルールを持つべきであろう。

では、フロアルールはどの様にして作れば良いのだろう?

まず、第一に必要なのは理念である。そのゲームは遊びとしてまったりと遊んで欲しいのか、どの位の競技性を持たせたいのか。
例えば、競技性が強いと思われているMtGでも、普段の店舗大会では楽しんで欲しいと言う理念の基にフロアルールが作られている。
グランプリやプロツアーと言った賞や高い名誉を得る事を主眼にした大会とは、ルールが違うのだ。

普段の店舗大会向けのフロアルールに於いては、罰則規定は存在しない。
何故なら、MtGの普段の店舗大会に於けるフロアルールは教導を主眼に作られているからだ。
罰則を与える事でプレイヤーが委縮するのは、そこでは面白くない事なのだ。
但し、勿論これは悪い事をするプレイヤーを許すと言う事ではない。
悪質なプレイヤーを失格にして大会から出て行かせる事は、矢張り行われる。

対して競技向けのフロアルールでは、罰則規定が存在する。
警告、ゲームの敗北、マッチの敗北・・・そう言った罰則の存在は何となく知っていると言う人もいるかもしれない。
何をしたらどの位の罰則が与えられるのか、と言う事はまずは理念によって決まる。
そのゲームをどの様にしたいのか、と言う事だ。

さて、以上はMtGの例ばかりになってしまったが、MtGはその位大きな先人なのだ。
フロアルールを作ろうと言うならば、MtGのフロアルールを読んでおく程度の事は必要だろう。
とは言え、日本の風土や文化、MtGに存在しないシステム、そう言った事が存在する以上、アメリカ生まれでMtGと言うゲームの物である、MtGのフロアルールは万能ではない。

例えば、子供に多く遊ばれる事を想定するゲームならば、子供の手に合わせてある程度以上の多重スリーブを禁止すると言うルールも考えられるだろう。
非公開領域のカードを良く扱うゲームであるならば、それに対するルールの量は多めに取らなければならないだろう。

知人のとある大会形式のプロはこう言っていた。
「本当にその大会はスイスドローで行う必要はありますか?」

重要なのは、理念なのだ。
そのゲームをどうしたいか?
もしもフロアルールを書く機会があるならば、まずはそこを考えるべきであろう。

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